

見取り図・盛山晋太郎 ブレイクまでの軌跡を語る「僕の芸人人生はミスだらけ」スペシャルインタビュー
いけるか小机の<ソデバナ>
自信がなくて「なんばグランド花月」出演拒否、
借金まみれで自宅を失う、
生放送でのやらかし事件、
芸人を辞めて大阪府警を目指した20代後半……
<芸人たちが本音や素顔をのぞかせる瞬間がある。それは舞台袖。自分の順番を待ちながら、ステージに立つ仲間の活躍をみながら、彼らは素で語り合う。そんな会話は“袖話(そでばなし)”と呼ばれる。お客さんの前では見せない芸人たちの姿をお届けするトーク企画。それが“ソデバナ”だ。話を聞くのは東京NSC17期の元芸人・いけるか小机である>

僕は生まれも育ちも東京で、東京のNSC(吉本総合芸術学院)で学び、関東で芸人としてささやかに活動をしていた。そのときいつも心のどこかで感じでいたことがある。コンプレックスとまではいかない、小さな臆する気持ちとでもいうのだろうか……。
そう、僕は大阪の芸人さんたちにビビッていたのだ。
つねにお笑いが身近にある環境がうらやましかったし、そこで子供のころから鍛えられてきた人たちを一方的に「お笑いのエリート」だと思っていたのだ。
今回は、大阪で“劇場番長”と呼ばれた「見取り図」の盛山晋太郎さんに話を聞くことができた。激戦区・大阪でデビュー直後から人気があり、名前が全国区になってからもしばらく大阪に本拠地を構えていた人(2022年4月に東京に拠点を移す)。まさに僕の中での“大阪エリート”の代表的な存在だ。