

"被害額"3億円超か「フィリピン郵政投資」の巧妙手口
取材・文/甚野博則(ノンフィクションライター)
仕掛け人を直撃!
「フィリピンの郵政省が国家全土に郵便局を建設する話がある」と持ちかけて
「フィリピンの国家プロジェクトへの投資話に騙(だま)されて、2000万円以上のカネが今も返ってきません。私の知る限り、少なくとも3億円以上の被害が出ているはずです。これ以上、被害者を出さないためにも、彼らの手口を明かそうと思いました」
そう語るのは50代の男性投資家X氏。彼のもとに"怪しい話"が持ち込まれたのは’16年春頃のこと。知人らとの会食で、不動産会社を経営する堀内隆(仮名)という人物に出会ったのが始まりだった。