

男・山根 明 「ワシの話を聞け!!」カリスマ一代記
ポンポン船での密入国から、IOC会長の娘との世界的バトル、ヤクザと大立ち回り、YouTuberへの転身まで
語り尽くした200分ッ!
ボクシングのために命をかけてきた――。男は開口一番、そう吠えた。突如として浮上した告発騒動で世間を大いに騒がせた後も、その強烈なキャラクターでテレビにひっぱりダコになった人気者が、知られざる波乱の人生を語り尽くす。

生き地獄だった韓国からの密航
ボクシングに携わり半世紀以上。そりゃあ、いろんなことがあったわ。自分で「武勇伝」と言うのは少しこそばゆいが、命を削って日本ボクシングのために尽くしてきたのも事実。連盟を離れたいま、己の人生を改めて振り返ってみるのもいいかもしれんの。
日本ボクシング連盟前会長・山根明氏(79)は、タバコを燻(くゆ)らせながら、静かに語り始めた。
山根氏はなぜ、ボクシングに人生をかけたのか。いかにして「連盟のドン」にまで成り上がったのか。突如として勃発した告発騒動から1年。男・山根が200分にわたり語り尽くした。
人生を振り返るからにはやはり、"出自"から語るべきやろうな。ワシは大阪府堺市で、日本人の父親と韓国人の母親のもと生まれた。兄弟は3人。ネットには「山根は釜山生まれ」なんて書かれてるけど、あれは真っ赤なウソで、韓国へ渡ったのは終戦後。ワシが6歳のときやった。