

卵子と精子の時代 第2回 性の健康診断キット
撮影・文/大西成明
仲睦まじく肩を寄せ合う二人は婚約中の身である。晩婚の両親になかなか赤ちゃんができなくて、頑張って頑張ってようやく授かった子だと聞かされていた清子さん(27歳・編集者、仮名)は、子供ができにくい体質を受けついでいるのではないかと気になっていた。
「子供ができるか、その可能性だけは知っておきたい」と、マッチングアプリで知り合ったパートナーの大地さん(29歳・建築設計士、仮名)を誘って、好奇心半分、怖さ半分で簡易キットを駆使した自宅での妊活検査に臨んでいるのだ。そもそも健全な卵子・精子の持ち主であるのかどうかの相互チェックともいえる。