

地下格闘技選手が公判で語った「1億円強奪事件」の発端
18年1月、渋谷区の路上で40代の会社経営者が暴行された上、車に監禁され、自宅から合計約1億円相当の腕時計と現金を強奪されるという巨額強盗事件が発生。実行犯3人に指示を出していた首謀者と目される田沢寛之被告(38)が同年11月中旬、事件から約10ヵ月が経ってようやく逮捕された。

勝っても負けても必ずKO決着をする田沢容疑者(中央)は、地下格闘技界で絶大な人気を誇った
逮捕当時フライデーが詳報した通り、田沢容疑者は地下格闘技界の「カリスマ」とまで呼ばれたスター選手だった。
「都内の豪華なタワーマンションに住んで、毎日のように六本木や歌舞伎町で仲間を集めて飲み会を開いていた。試合の前日も深夜まで酒を飲み、直前にサウナで酒を抜いてから会場入りしてました。地下格闘技の安いギャラであんな生活ができるわけがなく、本業はタタキ(強盗)だと事件前から噂されていた。仲間の半グレたちも、格闘技経験はまったくない奴ばかりだったから、タタキの手下として集めていたんでしょう」(田沢容疑者の知人)
警視庁は事件発生直後から、田沢容疑者を首謀者としてマークしており、ようやく逮捕に至ったという。のちに逮捕監禁、住居侵入、強盗の罪で起訴され、現在東京地裁で公判中。4月22日には被告人質問が行われた。