

「がんをスパコンとAIで撲滅」宮野悟ヒトゲノム解析センター所長
日本の医療を変える男に密着インタビュー

宮野悟氏は、大分県出身。九州大学数学科から海外での研究生活を経て、’96年に東大医科研に。国内のがんゲノム研究の第一人者だ
東京・白金台にある東京大学医科学研究所。関東大震災直後に建てられたという重厚な本館を通り過ぎた奥の建物で、国内最大の演算性能を持つスーパーコンピュータ「SIROKANE」が唸りをあげていた。このスパコンを駆使して、がん治療をはじめとする最先端医療に取り組んでいるのが、ヒトゲノム解析センター長の宮野悟教授(64)である。