

“三田のガウディ” 「借金1億円弱。資材の値上げで毎日吐きそうです」
東京・港区発
着工から17年
いまだ完成しないコンクリート造のビルが建築マニアの間で話題
JR山手線・田町駅から徒歩10分、港区の一等地にあるビル『蟻鱒鳶(アリマストンビ)ル』。むき出しの鉄筋に不規則な形の窓、ギザギザとした装飾は、高級住宅街で異彩を放っている。実はこの建物、着工したのは今から17年前なのだが、いまだ建設中。設計から施工まで一人で行っている岡啓輔氏(57)は、140年以上未完の教会、サグラダ・ファミリアの設計者になぞらえて"三田のガウディ"と呼ばれている。