

「ウクライナバレエ団」 知られざる避難民の苦境
密着ルポ
6名のバレリーナが来日したが、
身元保証人のゴタゴタに巻き込まれて2名が帰国
彼女たちが夢見る「日本での公演」はいつになるのか
ピアノのメロディーに合わせ、細く、しなやかな足が素早く頭上に上がった。爪先は天井に向かって真っ直ぐ伸びている。その一つ一つの動きは滑らかで、体に染み付いているかのように自然だ。兵庫県神戸市にある施設の一室で10月半ば、ウクライナから来た避難民たちが、バレエの自主練習に励んでいた。
「こんな素晴らしいレッスン場を使えるのはありがたいです。生活面のサポートも手厚く、感謝しています。ですが身元保証人同士のゴタゴタに巻き込まれ、少し面倒なことになっています」