FRIDAY(フライデー)

朝倉未来戦後に語った「本音」から読み解く、メイウェザーの圧倒的な知略

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さいたまスーパーアリーナに2万3105人を集めて行われた格闘技イベント「超RIZIN」からちょうど7日——。50戦無敗にして5階級を制覇したボクシング界のレジェンド、フロイド・メイウェザー・ジュニア(米国、45)に果敢に挑んだ朝倉未来(30)の健闘を讃える声がある一方、試合後の話題は、メイウェザーへの花束を放り投げるという愚行で炎上した「ごぼうの党」の奥野卓志氏(47)に集中した。その奥野氏も人気ユーチューバーであるヒカルの動画に登場して謝罪、これから鎮火に向かうだろう。

なぜメイウェザー対未来の黄金カードは、実に刹那的な、一過性の盛り上がりに終わったのか。それはリング上での闘いが、日本の格闘技ファンに有無を言わせぬほど、メイウェザーの独り舞台だったからではないか。

Boxer Floyd Mayweather of the U.S. throws a punch against mixed martial artist Mikuru Asakura of Japan in Saitama, north of Tokyo, Sunday, Sept. 25, 2022. (AP Photo/Hiro Komae)
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そもそも大会前の記者会見から、メイウェザーは「エキシビションマッチ」であること、つまりボクシングの試合ではなく、あくまで「ショー」であることを強調し続けた。それは「The Money(金の亡者)」と呼ばれる男の矜恃でもあった。

「ボクシングは若いヤツがやることだ。オレはもう、ボクシングから引退した身。ただ、ボクシングの世界で、過去最高に稼いだ男であるし、いまだに世界中にファンがいる。フロイド・メイウェザーが何かをやると聞けば、お金を払うという人がいくらでもいるんだ。今も、何十万ドル、何百万ドル、何千万ドルというオファーを受けている。オレは世界中のみんなにエンターテインメントを届けたい。ただそれだけだ」

それでもリングという聖なる場所で拳を交叉させれば、元不良にして地下格闘技から成り上がり、格闘技イベント「RIZIN」の看板選手となって登録者275万人を持つユーチューバーでもある未来を圧倒した。

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  • 取材・文柳川悠二

  • 写真AFLO

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