

がん遺伝子検査が保険適用 第一人者が語るメリットと課題点
一歩前進したが米国からは10年遅れ 中村祐輔医師に緊急インタビュー
取材・構成:青木直美(医療ジャーナリスト)

本誌のインタビューに答える中村祐輔医師。遺伝子パネル検査の保険適用についてメリットと課題点を語った
より患者に合った医療へ
「今回、がんの遺伝子パネル検査が保険適用になったのは、患者さんにとって喜ばしいことです。これは患者さん一人一人に適した治療をしていこうという『プレシジョン医療』が、ようやく一歩前進したことを意味します」
そう語るのは、「がん研究会がんプレシジョン医療研究センター」所長の中村祐輔医師(66)。がんの個別化医療に尽力するゲノム解析の第一人者だ。