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エベレストが大渋滞で遺体の山に アルピニスト・野口健が緊急警鐘

世界的な名峰に登山家が大挙。身動きが取れなくなり酸素ボンベが切れて亡くなる人も

エベレストが大渋滞で遺体の山に アルピニスト・野口健が緊急警鐘
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5月22日、エベレスト山頂直下で列を作る登山者たち。今シーズンの登頂者は史上最高となる885人、死者は11人に上った。著名な登山家ロビン・フィッシャーも8600m地点で死亡している

デスゾーンと呼ばれる8000m超の世界は、平地の3分の1の酸素しかない過酷な場所だ。それでも人々は神々の山嶺へと押し寄せ、「渋滞」まで引き起こすようになった。

異常事態の背景を、登山家・野口健が明かす。

大自然を味わうどころかテントの場所取りで人間同士の諍いが

 エベレストの渋滞は、年々増えてきています。エベレスト入山には、ネパール側とチベット(中国)側の2ルートがあるのですが、チベット側は、入山許可を取っていても何か政治的なトラブルが起こると、いきなり許可が取り消しになる。北京五輪が開催された頃からチベット独立問題が深刻化して、特に頻繁になっているように思います。準備して資金を集めているのに直前で中止となるとリスクが大きい。だからチベット側が敬遠されて、ネパール側に登山者が集中しているのです。

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