

「京アニ」放火事件 遺族が悲痛告白「夢をかなえた自慢の孫よ」
青葉真司容疑者の恐るべき犯行。『涼宮ハルヒの消失』監督など「日本の財産」が失われた

献花台の様子。あふれんばかりの花束や色紙のほか、被害者遺族や海外ファンからの手紙も供えられている
「孫娘は『京アニ』に入ることが夢だったんです。小さい頃から絵を描くのが好きで、ポスターの公募などにもよく入選する自慢の孫でした。高校を卒業してからは『京アニ』の養成塾に1年間通って、そこから『京アニ』に入りました。よく喋る活発な子でね。それでいてとても優しかった。もう会えなくなるなんて……。犯人に対しては、ホントに怒りだけ。それだけですわ」(放火事件で亡くなった大野萌(めぐむ)さんの祖父・岡田和夫さん)
多くの才能あふれるアニメーターの命が奪われた凄惨な事件から2週間が過ぎた。真っ黒に煤(すす)けた「京都アニメーション」第1スタジオ近くに設置された献花台には、今もファンの列が途切れない。年配の男性や若い女性、子供、さらには外国人も……。様々な人々が訪れては、「京アニ」作品のキャラクターを描いたイラストや色紙を供えていく。世界中から集まった募金も、すでに13億円を超えた。