

中国・深圳 巨大IT企業「ファーウェイ本社」の潜入撮に成功
アメリカが本気で潰しにかかった企業の建物はまるで宮殿のようだった

研究開発本部内にある、社内循環電車のプラットフォーム。大理石張りの廊下をTシャツに短パンという軽装の社員たちが闊歩
疾走する白馬の彫刻が鎮座し、その背後には宮殿のような建物が見える。一見すると西洋のどこかの都市に迷い込んだように思えるが、写真に写っているのは、中国最大のハイテク通信機器企業「ファーウェイ・テクノロジーズ(華為技術)」の研究開発本部である。1987年に元人民解放軍の技師だった任正非が広東省の経済特区・深圳で創業した同社は、現在では世界170ヵ国・地域に広がり、従業員数19.4万人、年間売上高11.6兆円という超巨大企業にのし上がった。いまや同社製の携帯電話出荷台数は韓国のサムスンを猛追して世界2位に踊り出、米国のアップルを世界3位に後退させた。