

戦火の「キーウ動物園」物語
現地ルポ
エサ代は「未来のチケット」を販売して捻出
カメのレタスが調達できなくなり、園内でレタスの栽培をスタート
空襲警報に怯える象に寄り添い励ます飼育員
動物たちを守るため、再開の日のため──
「どうした? 食べたくないのか?」
園長のクリロさん(49)が語りかけると、「ジャンボ」という名のキリンが小窓から大きな顔をのそっと出し、差し出されたバナナにパクついた。18歳のオスだ。