

リサイクルの現場最前線! 粗大ゴミが宝の山に変わる瞬間
家電だけじゃない! 太陽光パネルもリサイクル可能にする技術

岡山県にある平林金属の「リサイクルファーム御津」。ホットナイフと呼ばれる技法で、太陽光パネルをセル(発電に必要な太陽電池)などと受光面のガラス板に分離する。国立研究開発法人NEDOも協力した新技術だ
「メーカーなどのものづくりが動脈とすれば、我々の仕事は静脈です。社会で生み出される廃棄製品から有益な資源を取り出し、再び原料としてメーカーに活用してもらう。今までの廃棄製品は、とにかく粗大ゴミとしていっしょくたに埋められてしまっていましたが、あと20年程度で一般廃棄物処理場は満杯になってしまうと試算されています。’01年に家電リサイクル法が施行され、少しずつリサイクルは進んできましたが、このままでは立ちゆかなくなってしまうのです。
しかも冷蔵庫や洗濯機といった馴染み深い家電だけでなく、まったく新しい産業廃棄物が、まもなく大量に、一度に登場してきます。それが太陽光パネルです」