

ポーランドに殺到するウクライナ難民たちの「魂の叫び」
総力取材 ロシアのウクライナ侵攻から1ヵ月 戦況は大きく動き出した
現地ルポ
閉鎖されたショッピングモールで200人が共同生活
家に帰りたいと口を揃える子供たち 防衛隊で戦う夫を思い涙を流す妻
赤ん坊をあやしている母親、ペットの犬に餌(えさ)をあげる親子、疲れ切った表情でじっとベンチに座り込む家族……。その大半は女性と子供たちで、そばに置かれたカバンやスーツケース、そして衣類やぬいぐるみが、戦火を逃れてきた現実を物語っていた。その数ざっと200人。食料や日用品が支給される特設ブースには行列ができ、各国のボランティアがせわしなく対応に追われていた。
ウクライナからの避難民約229万人(3月27日、国連発表)を受け入れたポーランド。その第二の都市クラクフは世界遺産にも登録されている美しい古都だが、中央駅の構内は、続々と国境を超えてきた避難民で溢(あふ)れ返っていた。