

北朝鮮「武装漁船」に対抗する水産庁取締船は民間人という脆弱さ
小銃も所持するなど、北朝鮮は軍を上げての密漁にどう対抗するのか…

沈没した北朝鮮籍と見られる漁船。現場の大和堆近辺はスルメイカの好漁場で、日本の漁船も多数操業する
「もし今回、北朝鮮の漁民が武装していたら、戦闘行為になっていた可能性もあります。水産庁の取締船は民間会社所有のもので、監督官が1人乗っているだけでした。それ以外の乗組員はすべて一般人。相手が武装していたら手も足も出なかったでしょう。密漁には水産庁と海上保安庁が協力して対応することになっていますが、今回は海保が現場に行くまでに2時間かかっています。それまでに攻撃されたらどうするのか。逆に相手の漁船を沈めて、死者が出る可能性もある。その場合は、北朝鮮が逆上することも考えられます」(全国紙農水省担当記者)