

台風19号で闇に沈み……対策遅れ“セレブエリア”タワマンの弱点
電気は完全に止まりトイレも使えない……。高級住宅街の高層マンションはこんなに危険

12日の深夜、多摩川の氾濫により冠水した二子玉川駅付近の様子。見回りのため消防隊員が駆けつけた
「台風が通過した翌日の10月13日は、朝早くに目が覚めました。でも、部屋の灯りがつかなくて真っ暗。枕元の懐中電灯を使って、なんとかリビングのカーテンを開けました。テレビもつかないので不安になって1階に降りたら、ロビーに『住戸のトイレの水を流さないでください』って注意書きがあったんです。使えるのは1階の仮設トイレだけなんですが、臭いがキツくて……。いまは近くのマンションにトイレを借りにいくところです」
人気の住宅街として知られる神奈川県川崎市・武蔵小杉のタワーマンションに住む女性はそう悲痛な思いを漏らした。
台風19号によって「セレブエリア」の道路は土砂でぬかるんでいた。そして、その道の先にある一部のタワマンは浸水により、停電と断水の状態が続いている。