

斎藤佑樹がすべてを語る「『ハンカチ王子』を背負った15年」
「苦しかったけど、幸せでした」
1本のビデオがきっかけになった’06年夏の甲子園優勝、プロ生活「最大の後悔」、第2の人生で成し遂げたいこと ほか
断裂した右ヒジ靭帯(じんたい)の治療を終え、北海道日本ハムファイターズからもう1年、チャンスをいただいた時点で両親に会いに行きました。’20年の12月ごろです。「’21年シーズンで結果が出せなければ辞めます。その覚悟はしておいてください」と告げると、父は「覚悟はできているから、ファイターズに少しでも貢献できるように頑張りなさい」と励ましてくれました。悲愴感はなく、穏やかな顔をしていました。こんな活躍できない息子を、多くの方たちが支えてくれている……僕以上に父は感謝していたんだと思います。