

辞任を表明したボクシング連盟・山根明会長の「マル暴」との密接な関係
恐ろしくて誰も逆らえない その理由は、会長の「ルーツ」にあった

部下を日常的に恫喝していたとされる山根会長は、ファッションや態度にも迫力があり、恐れられていた
「経歴についてわかっているのは、奈良県ボクシング連盟の会長に就任した後、アマチュアボクシングの日本代表監督を約20年にわたり務め、’11年に連盟の会長に就任した、ということぐらいです。奈良のボクシング連盟に所属する以前のことは、まったくわかっていません」(元連盟理事で元会長秘書の澤谷廣典氏)
元選手ら関係者333人が内閣府などに告発状を提出した、日本ボクシング連盟を揺るがす前代未聞の騒動。「判定操作」や「助成金流用」など、山根明会長の悪行は連日のように報じられ、ついに8日に辞任を表明した。しかし、明らかにされていないことが一つある。それは、山根会長の過去だ。
「ボクシング経験がないことは間違いない」(前出・澤谷氏)人物が、いかにしてボクシング界のドンにのし上がったのか。取材を重ねた本誌は今回、山根会長の過去を詳しく知る、ある人物にたどり着いた。